近年、「循環型社会」という言葉を耳にする機会が増えました。
循環型社会とは、限りある資源を有効活用し、廃棄物の発生を抑えながら持続可能な社会を目指す考え方です。
私たち産業廃棄物業界も、単に廃棄物を処理するだけではなく、「資源を循環させる社会づくり」の一翼を担っています。
その中で今、注目されているのが「紙から電子への移行」です。
紙も資源である
紙は身近な存在ですが、その原料は木材です。
紙を製造するためには、
- 木材資源
- 水
- 電力
- 輸送エネルギー
が必要になります。
さらに、使用後の紙は保管・運搬・廃棄という工程を経ることになります。
もちろん紙のリサイクルは重要ですが、循環型社会の考え方では「リサイクルすること」よりも先に、「そもそも使う量を減らすこと」が重要とされています。
そのため近年は、行政や企業においてペーパーレス化が進められています。
電子化は「ごみを出さない仕組み」
循環型社会では、
- 発生抑制(リデュース)
- 再使用(リユース)
- 再生利用(リサイクル)
の順番が重要です。
紙をリサイクルすることは大切ですが、最も環境負荷が少ないのは「最初から紙を使わないこと」です。
電子化はまさにリデュースそのものです。
請求書、契約書、報告書、マニフェストなどを電子化することで、紙の使用量を大幅に削減できます。
これは循環型社会の考え方に合った取り組みといえます。
電子マニフェストも循環型社会の一歩
産業廃棄物業界では、電子マニフェストの普及が進んでいます。
電子マニフェストは紙の管理票を使用せず、インターネット上で情報を管理する仕組みです。
電子化することで、
- 紙の使用削減
- 保管スペース削減
- 郵送削減
- 事務作業削減
が可能になります。JWNETでは、電子マニフェストは事務処理の効率化や保存スペース不要などのメリットがあるとされています。
また、環境省は電子マニフェストの普及を推進しており、2025年3月末時点で電子マニフェストの普及率は86.9%に達しています。
つまり、業界全体が紙から電子へ移行する方向へ進んでいるのです。
電子化は環境だけでなく業務改善にもつながる
電子化のメリットは環境面だけではありません。
紙の場合、
- 印刷する
- 記入する
- 郵送する
- 保管する
- 探し出す
という作業が発生します。
一方で電子化すると、
- データ検索が簡単
- 情報共有が早い
- 紛失リスクが少ない
- 保管スペースが不要
というメリットがあります。電子マニフェストでは処理状況の確認やデータ管理も容易になるとされています。
環境への配慮と業務効率化を同時に実現できることが、電子化の大きな魅力です。
これからの企業に求められる視点
近年は企業に対して、
- SDGsへの取り組み
- ESG経営
- 脱炭素経営
- 環境配慮
が求められる時代になっています。
大きな設備投資をしなくても、
- ペーパーレス化
- 電子契約
- 電子請求書
- 電子マニフェスト
などは比較的取り組みやすい環境対策です。
一つひとつは小さな取り組みかもしれません。
しかし、多くの企業が実践することで大きな環境負荷削減につながります。
株式会社高山も電子化を推進しています
株式会社高山では、循環型社会の実現に向けて資源循環だけでなく、業務の電子化も重要であると考えています。
その一環として、電子マニフェストの導入支援や代行起票サービスを開始いたしました。
「電子化したいが方法が分からない」
「入力する時間がない」
「紙管理から脱却したい」
という事業者様をサポートし、環境負荷の低減と業務効率化の両立をお手伝いいたします。
まとめ
循環型社会において大切なのは、「廃棄物を減らすこと」と「資源を無駄にしないこと」です。
紙をリサイクルすることも重要ですが、さらにその一歩先にあるのが電子化です。
これからの時代は、
「紙を使うことが当たり前」
ではなく、
「必要なものだけ紙を使う」
という考え方へ変わっていくでしょう。
循環型社会の実現に向けて、まずは身近な業務の電子化から始めてみてはいかがでしょうか。